【NYの暮らし】シングルファザー。息子と二人でのブルックリン新生活

NYの暮らし
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 【NYの暮らし】連載3回目は、現在、育児をしながらフリーランスの写真家として活躍するLさん。

12年前、生まれ育ったテキサス サンアントニオから、6歳の息子さんを連れてニューヨークへの引越しを決意。サンアントニオで暮らしていた頃の思い、引越し後の辛かった経験、再婚後の兼業主夫としての生活などについてお話いただきました。

サンアントニオでは、永遠に同じことの繰り返しのような気がした

ーニューヨークに来る前の生活や、引越しを決めたきっかけをお聞かせ頂けますか?
L:僕はテキサスのサンアントニオでニュースのカメラマンをしていたんだ。当時付き合っていた彼女との間に子供が生まれて結婚したけど、夫婦関係は全然上手くいかなくて、息子が2歳になる前に別居をした。僕らはお互いにとても若すぎたんだ。結婚したのも保険とかの事情で都合が良かったからしたようなものだった。

サンアントニオはとても穏やかなところで、時間がゆっくり過ぎていった。でも生活に変化が無く、永遠に同じことの繰り返しのような気がして来るんだ。全てがとても楽に感じてきて、都会に出て何かにチャレンジしたくなった。

ニューヨークでの生活にはいつも憧れがあって、家族みんなでニューヨークに引越そうかと夢描いていたこともあったんだ。それに息子に広い世界を見せてあげたかったし、可能性を与えてあげたいと思っていた。

そんな時、知り合いからブルックリンで数週間の空き部屋の話が来て、これはチャンスだと思った。息子はまだ6歳だったけど、結局妻は残り、自分と息子とだけでニューヨークに来ることを決めた。彼女も、息子に都会を体験してもらいたかったんだと思う。その頃から離婚の手続きをようやく始めたんだ。

息子の人生を棒に降ってしまっているのか

L:まず最初は僕一人でニューヨークにきて、6週間で仕事と部屋を見つけなきゃいけなかった。実際に予定してたよりちょっと長くかかってしまったけど、8月には全て準備が整って、引越しのためにサンアントニオに戻ることが出来た。トラックに荷物を全部詰め込んでテキサスを出たのが水曜日。金曜日の夕方にニューヨークのヴェラザノ=ナローズ橋 を渡ったのを覚えているよ。

ー母親との別れ、都会での新しい生活は息子さんにとって大変でしたか?
L:きっと大変だったに違いないけど、彼は全然そんなそぶりは見せなかった。多分僕を信用してくれていたと思う。都会での徒歩移動になれるのは数ヶ月かかったけど、街を歩き回ってたくさん冒険したよ。

ーニューヨークに来てからの生活はどうでしたか?
L:精神的にも経済的にもとても辛かった。息子の人生を棒に振るような、大きな間違いを犯しているんじゃないかと心配になった。シングルペアレントは、できるだけ家族から離れない方が良いよ。僕にはとてもストレスだった。

6年ほど前に始めた合気道が、精神的にとても助けてくれた。瞑想をしていると、自分が今どこにいるか、何を感じているかなんてことを考えさせらるんだ。もっと早く始めていれば良かったよ。

再婚後、兼業主夫としての暮らし

ー再婚された後の、新しいご家族との生活について教えて頂けますか?
R:今の妻とは、4年ほど前にオンラインで出会って、それから1年ほどして思いがけず赤ちゃんができたんだ。妻は平日の仕事だから、普段は僕が次男の面倒を見ている。妻はよくやってくれていて、朝も仕事に行く前に、次男にご飯を食べさせて一緒に時間を過ごしているよ。夕食の準備は僕がすることも多いけれど、たまに妻が仕事から帰って来て準備してくれる。料理をするとリラックスできるみたい。

ー父親が家庭で育児をするというスタイルはニューヨークでもまだ少数派ですが、何か差別など感じたことはありますか?
R:うーん、たぶん自分の頭の中だけ。何を思われているかと気になることはたまにあるけど、きっと自分で考え過ぎているだけだよね。大した問題じゃない。

息子さんの側で読書をするLさん

 

写真は、一瞬の時を永遠に留められる

ーフォトグラファーを始めたきっかけは?
L:きっかけは、小さい頃、親にカメラを貰ったこと。その時からずっと写真を撮り続けていて、高校では新聞部に所属、大学ではジャーナリズムを専攻し、卒業後、新聞社に勤めた。

 

ニューヨークに来てからは色んな仕事をしたよ。記事を書いたり、新聞の写真を撮ったり。教育現場で働いたり、セサミストリートの動画編集をしたこともある。本当に大変だった。でもニューヨークに来てからすごく成長できたな。

写真の好きなところは、一瞬の時を永遠に留められるような幻想を抱かせてくれるところ。年を取るに連れて、物事がどんどん早く進むからね 笑。 もうブルックリンに12年もいるなんて信じられないよ!

Lさんの通う道場にて

 

Lさん、ありがとうございました!

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