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【海外育児エッセイ】 2016年生まれの娘バナナちゃんとのブルックリンでの日々について
私も娘も揃って出不精。ニューヨークの冬は寒いし、 休みの日には一日中家にいることも多い。
しかし、2歳の子供と一日中ずっと二人きりで家で過ごすというのはなかなか辛い。
溜まった家事をやろうにも抱っこ抱っこで全然進まないし、一緒に遊んであげるにも親の方が疲れてくる。
散らかった家の中を見て私はだんだんイライラ。
娘のヒーンヒーンという甲高いぐずり声も大きくなってくる…
ふと私の苛立ちが爆発しそうになり、テレビのリモコンを掴み取る。
一旦YoutubeやNetflixでお気に入りの番組を流せば娘の機嫌も良くなるし、私も束縛から解放され自由になる。
できればテレビに子守させることなく過ごしたいというのが本音だが、私が娘に当たり散らすくらいなら、 テレビをつけてお互いハッピーになれた方が子供の心の成長にはずっと良い。
数分だけと決めて利用するなら何の問題もないし、むしろ言葉や数字などを楽しく学べる優れた教材である。
しかし、一旦束縛から逃れると、その間に洗濯もしたい、 料理もしたい、とついつい色々終わらせたくなる。
家事が片付いていく快感の一方、テレビを一人で観せている時間が長ければ長いほど、罪悪感が高まってくる。
ちなみに平日は、朝保育園に出かける前(=私の出勤前)と、夕食後の片付けの時はほぼ100%テレビの助けが必要。
この最も忙しい時間帯に、テレビ無しでやりくりできる心の余裕は今の私には無い。
これだけでも毎日平均1時間はテレビを観せている。
だからこそ、週末にまでテレビをつけている時間が長いと自己嫌悪に陥るのだ。
さて、このジレンマにはどう対処するべきか。
ある方法を取り入れてみた。
1、休みの日は基本的にテレビに子守をさせない。
私が急にトイレに行きたくなりその間は絶対邪魔されたくない、 などの緊急時は数分だけテレビをつけてもOKとする。
私が急にトイレに行きたくなりその間は絶対邪魔されたくない、
2、娘が私を求める分しっかり構ってやる。
やることが終わってなくても、娘が抱っこといったら、 手をとめて気が済むまで抱っこしてあげる。 それが3分で終わるかもしれないし、20分かかるかもしれない。 でも、最終的には娘も満足し、またしばらく一人で遊びだす。その隙に最低限やらなければいけないことのみ速やかに終わらせる 。
やることが終わってなくても、娘が抱っこといったら、
3、その代わり、午前中テレビ無しでお互い頑張れたら、 ひと段落ついてから(お昼くらいが理想)ふたりで映画を観る。
それ、ひとりでテレビ観せてるのと何か違いあるの? と聞かれたら、私の気持ちの問題としか答えようがない。
しかし完全なる私の主観であるが、子供一人でだらだら観せているよりも、親子一緒に 映画一本集中して観るほうが、時間の質や充実度がかなり高まる。
私も映画を観れて純粋に楽しいし、子供向け映画でぼろぼろ泣いたりもする。
母親の楽しい、 悲しいといった感情の動きは、きっと隣に座っている子供にも伝わっていて、何らかの良い影 響を与えているのでは無いかと思う。
それに、何よりも子供が、親とぴったり一緒に座って時間を共有することに喜びを感じるのでは無いだろうか。
一日中テレビ無し、と決めてしまうと、時間がすぎるのがとても長く感じ辛いが、映画一本を一緒に観ることでメリハリが生まれて、テレビが無い時間も頑張ろうと思えるのだ。
初回の試みは大成功だった。
娘は「TV観たい」とお願いをしてくるが、そんな時は、「まだテレビは無し!」と言うと、意外と数分後には一人で遊びを見つけ出しているのだ。テレビが及ぼす害というのは、この創造性を奪うことなのだなと実感する。
途中で愚図りだしたり、あまにも頻繁に抱っこを求めてきた時は「一緒に映画を観たくない? ママはバナナちゃんと一緒に映画みたいな。 だから早く終わらせられるよう手伝って」 などと言うと納得してくれた。
そうしてひと段落ついたのが午前11: 30くらいだった。
簡単なお昼ご飯を用意し、一緒に座ってNetflixのThe Little Prince ( 邦題リトルプリンス 星の王子さまと私 )を観た。私はこの映画でも泣いた。
理想はテレビに一切頼らない育児だが、今の私にはこの方法が合っているだろう。
映画一本分、ずっと私の抱き枕でいてくれている娘に感謝!
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